ウルティマ3について
IBM-PC(PC-XT互換機)向けの Ultima III の紹介が中心。
現在このバージョンのみ、GOG.comにて DRMフリー版で購入可能。(1、2も同梱)
ROMファイルのほかに、マニュアル書や布製マップのpdfスキャンも付属するのでお得ですね。
www.gog.com
よくキャンペーンで1.49$に値下げされることがあるので興味のある方はぜひ。
このポートは、オリジナル版に比べてUIが扱いやすく、煩わしい作業が一括で行えたりする。(Ambrosiaでの献金など)
このポートではGOGのコミュニティでいくつかの疑問が挙げられているので、私なりの解決策を書いておく。
- 初期化方法
これはセーブファイルを管理しておけば、いつでも初期化・復元などが可能。
セーブ情報を記録しているファイルは、次の4つの .ULT形式のファイル。
AMBROSIA.ULT
PARTY.ULT
ROSTER.ULT
SOSARIA.ULT
ゲームを開始する前に、これらのファイルを別の場所に保存しておくことを推奨しておきます。
Ultima III のROMファイルがあるディレクトリに貼り付けることで初期化や再開したいデータに戻すことができる。
ゲームを始める前に、この4つのファイルのバックアップを取っていなかったとしても、GOGでは購入したゲームのファイルはいつでもローカルに落とすことができるので心配する必要はない。
- 動作環境とその設定
ゲームをインストールしたときにGOG側が、DOSBox(PC-AT互換機エミュレーター)のショートカットを作ってくれて、ここから起動可能。(またはGOG Galaxyから起動)
ゲームの起動ファイル自体は、ULTIMAという名前のCOMファイル。
DOSBoxにマウントしてこのCOMファイルを実行してもゲームを開始できる。
実行速度を上げたい場合は、Ultima 3 ゲームフォルダにある DOSBoxULTIMA3.confをメモ帳で開いて[CPU]直下にある cycles = XXX を書き換える。(デフォルトは300)
ただし値を大きくしすぎると挙動が狂ったようになるので注意。
- グラフィック
グラフィクスはCGAのみに対応し、EGAやVGAモードで起動してもCGA互換モードに切り替わる。
基本的にGOGが用意する環境では、黒、シアン、マゼンタ、白の4色カラーでゲームが実行される。人によっては恐ろしく見えるかもしれない。
ウルティマ3をDOSBoxで実行する場合、このCGAグラフィックモードは上の4色で表示されるRGBモニターで実行される。
11色が使用される、よりカラフルなコンポジット出力モードはあまり知られていない。このモードが使用できる非公式のDOSBoxのフォークであるDOSBox-Xの使用を推奨する。
CGAのコンポジット出力モードで実行することもでき、RGBモニターモードと瞬時に切り替える機能も備わっている。他にもXT互換機のエミュレートも可能なのでより良い実行環境が再現できる。
- 音楽
ゲームのプレイ中、無音に戸惑う人もいるが、それは仕様である。
残念ながら、このポートに音楽は存在しない。
当時のIBM-PCではサウンドカードが一般的ではなかったために、このポートではウルティマ3の素晴らしい音楽はなかったことにされている。
非公式パッチを導入することで MT32向けの MIDI音源を追加することが可能。
非公式パッチでは他にもEGA(U4のTileの流用)やVGAにも対応させることができる。
やってみよう
ウルティマ3は、ファミコン版の「恐怖のエクソダス」が有名だけれども実際には全く違うゲーム性となっている。
あれは移植版やアレンジ作品としては最低の出来で間違いないです。
しかし本当のウルティマ3は非常に楽しくやりこみ要素の多いゲームでもあります。